新規就農者が小原紅を作ろうとすると・・・地獄に落ちる可能性大です!

農業起業

香川県で柑橘農家を営んでいる人なら小原紅早生は一度は導入を検討する品種だと思います。

香川県新規就農相談センターの冊子でも新規就農で小原紅早生を植えたモデル収入が記載されています。

断言します!この冊子のとおり小原紅で新規就農した場合、

地獄に落ちる可能性が格段に高まります!

本当に現場のことがわかってない数字だけを見ている人が書いた冊子だな・・・呆れるやら感心するやら。

新規就農者が小原紅に手を出すべきでない理由をいくつか上げます。


若木では糖度が出にくい

みかん全般に言えることですが、

若木だと糖度が出にくい!

糖度計を持って色々調べた結果、以上のような結果が出ました。

坂出の王越以外で小原紅を植えるのを許可されたのが2010年頃ですから、王越以外で作られている小原紅は若木(10年以内)ということになります。

普通のみかんでは低糖度でもそれほど問題になりませんが、小原紅の困ったことろは、

糖度で徹底的に差別される

この一点だと思います。

そもそも小原紅は、

品質ランク表示(ブランド名) 基準糖度
さぬき紅 12.5度以上
金時紅 11.5度以上
10.0度以上

上記のとおり糖度によってブランド名が変わります。


上記はJAの基準ですが、

糖度10以下の小原紅は小原紅として扱われません。

二足三文で取引されます。

何億円もする選別機械を使って糖度を測定して点数を付けていきます。

糖度が低い小原紅なんてゴミ同然の扱いです。高校の時に行ったコンパでの小生のような扱いになります・・・・オワコンですよ。

当園の小原紅の糖度を測定すると・・・・・「11.8度」、これでは「かぐや姫ブランド」はつけれません。

当園では糖度12以上を「かぐや姫ブランド」として販売していますが、若木しか持っていませんのでなかなか糖度が出ません。

みかんは糖度の高い商品を作ろうとすると、とにかく年数が必要です。農業に新規参入して主力商品が二束三文で扱われたら会社潰れますよ。

みかんはとにかく場所を選ぶ

みかんはとにかく場所を選びます。

  • 南向き
  • 砂地で少し粘土が入っている土質
  • 地表の表面が浅いこと
  • 水場がある(マルチ栽培をする場合)

考えられるだけで様々な条件が必要となります。

ここで注意していただきたい点は、

土地選びを間違うと小原紅はものすごく不味くなります!

普通のみかんではこれ程の味の差は出ませんが、小原紅だけは農家泣かせの品種です。

坂出の王越で新規就農し、いい土地に植わってある小原紅の古木を受け継ぐことができるならチャンスかもしれませんが

そんなことはなかなかありえません。

新規就農冊子に惑わされないよう自分の目で判断しよう

新規就農冊子は数値しか見ていないお上品な公務員が書いただけの夢物語が詰まった冊子です。

新規就農する時には、「現場の声」を参考して、間違った判断をしないようにしたいですね。


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かぐや姫 おじいさん

香川県三豊市で柑橘づくりに燃える一児のパパです。柑橘づくりをする時に必要な知識、農家の現状をブログで説明していきたいと思います。

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